All archives    Admin

05月≪ 2017年06月 ≫07月

123456789101112131415161718192021222324252627282930

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2009'06.19 (Fri)

太陽の鳥【fairyt@le】

「社長どこだー? オウムの散歩おわったぞー?」
「おお、ありがとう我那覇君。捜しものをしていて、君たちの帰りに気づけなかったよ」
「この子、大人しくてすごくいい子だなっ。オウ助よりお利口さんだったぞ!」
「なかなか外に出してあげられなくてね。今日はいい気晴らしになっただろう」
「自分、また散歩つれてくよ! あ、そうだ。ここにいる鳥って、この子だけ?
 黒井社長が欲しがってた鳥って、この子のことかな」
「……はて? この子はそれほど珍しいオウムではないが……」
「自分、前に聞いたことあるんだ。『あの765プロには勿体ない!』って言ってた。
 そんなに珍しい鳥がいるのかーって、自分、ずっと見てみたかったんだ!」
「そうだったか。ならば、それはおそらく、このオウムのことではないな。
 我那覇君には済まないが、あの鳥はもう、どこにもいなくなってしまったのだよ」
「えっ、いないの? そっかー。残念だな」
「もし我那覇君がその鳥に会いたかったのならば、少しだけ昔話をしようか」
「ホント!?」
「ああ。少し待っていてくれるかね。まずはこの書類を戻さなくてはならん。
 大事なオウムの散歩に行ってくれた、そのお礼をしなくてはね」

***

「待たせたね、我那覇君。お茶が冷めてはいないかな」
「うん平気! それ、どんな鳥だったの? 翼は立派? どんな声で啼くんだ?」
「あれは、実に見事な鳥だったよ。姿も声も、まさに七色の虹のようでね。
 大勢の人がこぞって褒めてくれた。あんなに素敵な歌声を、私はほかに知らないな」
「それって、やっぱり黒井社長も聴いてたんだよね。いいなあっ!
 そんなにすごい話を聞いちゃうと、ますます一目見たくなっちゃうよ!」
「ところで我那覇君。君は、金の卵をうむニワトリの話を、知っているかね」
「ん?…えーと、1日1つ、金の卵をうむんだよね。それで、大金持ちになる話だったっけ?」
「そうだ。やがて欲が出てきた男は、どんどんニワトリを急かすようになった。
 1日の卵が2つになり、3つになり、欲が止まらなくなった男は、こう考えたのだ。
 『このニワトリの腹の中には、さぞかし立派な金塊が入っているに違いない』とね」
「ええー!? なっ、何考えてんだ!? 大事な家族なんじゃないのか!?」
「結局、欲深い男は、ニワトリも卵も失うことになってしまったというわけだ」
「むー。すごくダメな飼い主だったんだなっ。そんな奴に飼われたニワトリが可哀想だぞ!」
「はっはっは。その通りだよ。そしてあの鳥の周りにも、そんな大人がたくさん居たのだ。
 私も黒井も、その中の1人だった。――鳥が居ない理由は、もう何となく解ってもらえたかな」

***

「音無君、書類保管庫のカギは、この場所でよかったかな」
「あ、はい。社長の捜し物は見つかりましたか?」
「いや……確かに一度見た気もするのだが、あれは私の見間違いだったのかな。
 顔も名前も覚えているというのに、あれだけが何処にも見つからないのだ」

***

「やいやいプロデューサー! ニワトリが可哀想だぞ! なんであんな酷い目に合うんだ!」
「い、いきなりどうした響。酷い目に合ってるのは俺のほうだぞ。
 社長のオウムの散歩から戻ったあとは、レッスンに行く約束だったじゃないか」
「う……そ、それはいろいろと深い事情があるんだ!」
「事情ってなんだ。そもそも、ニワトリって何なんだ?」
「悪い大人につかまってたニワトリだよっ。金の卵をうむニワトリ!
 働くだけ働かされて、最後には殺されちゃうなんてあんまりだぞ!」
「あれっ。そんな話だったか? 俺が知ってる話では、あれは助けてもらったはずなんだが……」


きょとんとした響は、すぐに続きをねだりました。詳細を知らなかったPは、響をつれて外に出ます
響から社長の話を聞いたPもまた、響と同様、疑問に思った点があったのです

「ここならきっと、ニワトリの話は全部わかるはずだ」そう言ってPは、とある建物に響をつれていきました

目的地を訪れた響が、やがてそこにPをつれて何度も通うようになっても
社長はずっと、捜し物をつづけていました

社長が響に鳥の話をしてから、何日か経ったある日のことです


「おや我那覇君。今日は何の御用かな?」
「社長、前に話してくれたよね。あの鳥は、欲を出した大人たちがダメにしちゃったって」
「うむ。それは本当だよ。だから私も、あの話を忘れないよう、常に自戒しているのだ」
「でもさ、自分、その話聞いたとき、なんか変だなーって思ったんだ。
 あんなにオウムに懐かれてる社長が、他の鳥に可哀想なことなんて出来たの?」
「黒井は君に教えていなかったかな。『高木はルールを破ってばかりの悪いやつだった』と」
「言ってた。黒井社長のルールって、結構きびしいのばっかりだもんね。
 それでプロデューサーと話したんだ。社長はやっぱり鳥を逃がしたんじゃないかって」
「どうしてそう思ったのだね?」
「ニワトリの話だよ。金の卵をうむニワトリでも、ちゃんと助かった子もいたんだぞ。
 プロデューサーが自分にきかせた話って、ジャックと豆の木だったんだ」
「おお。そういえば、あれはそんな感じの話だったな。
 豆の木をのぼって、いろんな財宝をうばってくる少年の話だろう?」
「ちがうよ社長。あれはドロボウしてる話じゃなくて、大事なものを取り返しにいく話なんだ。
 自分、図書館でぐーぐー寝ちゃったけど、大事なとこはちゃんと覚えてきたぞ!」
「ほう?」
「とってくる財宝は、ニワトリと金貨と竪琴で。閉じ込められた場所は、雲の上にある城なんだ。
 ね、社長。空で巨人が独り占めしてた財宝って、何の事なのかわかる?」

***

「…………天気かね?」
「大正解! すごいな社長!」
「空に存在できるものは限られている。ならば、ニワトリが象徴するのは太陽ではないかな。
 太陽は、財宝などではない。もとより皆の所有物ではないか」
「そーなんだよ! 太陽がなくちゃ困るし、雨も風も同じさ。だから何度も雲の上に向かったんだ!
 危ない目にあっても、豆の木をのぼったのは、それが本当の居場所じゃないからなんだって」
「そうだったのか。私はすこし勘違いしていたようだな。
 太陽を独り占めされた人々が、自分たちのところに天気を取り戻す話だったのか」
「それもあるけどさ。やっぱり、間違ってる場所に、居続けなくちゃいけないのは可哀想だよ。
 鳥のほんとうの居場所だって、鳥籠の中じゃなくて空の上だって思うし。それに――」
「それに?」
「わるい大人につかまってた自分を、あの場所から逃がしてくれたのは社長じゃないか。
 だから思ったんだ。社長は、その子のことも逃がしてあげたんじゃないかなって」
「……参ったな。我那覇君、まさか君は本当に、鳥の気持ちが理解できるのかい?」
「あはははっ! 自分、鳥なんかじゃないぞ? 765プロの立派なアイドルだよ!
 だからもう、その鳥の話は聞かない。秘密にしておく方が、その子は一番安全だもんね!」
「ありがとう。我那覇君。――本当にありがとう」

***

「音無君。カギを返しにきたよ。捜しものはもう終わったからね」
「あっ。とうとう見つかったんですか? 何年も前に見かけた、あの女の子の履歴書」
「いや、見つからなかった。けれどもう良いのだよ。
 黒井が彼女を見つけたのだとしても。あるいは全く別の子だったのだとしても。
 私に向かって、自分は我が社のアイドルだと言ってくれた、彼女の言葉を信じることにしたんだ」
「響ちゃんに良く似た子だったんですよね。沖縄出身の、元気で明るい女の子。
 逃がした鳥はやっぱり、立派に見えるものですか?」
「私は欲張りでズル賢くて悪い大人だからね。ルールを破ってばかりなのは昔から変わらぬよ。
 だから黒井に文句を言われてばかりなのだ。小鳥君は、それも、嫌というほど見てきたではないか」


小鳥さんは笑い、社長はカギを差し出します。逃がした鳥の過去を探ることは、恐らくもうありません
虹色の鳥が、あるべき場所にカギをしまって――765プロの明かりが、ひとつ消えました





【考察】 創作発表板アイマススレ2-228・229 投下日:2009/06/19

少し前に、pixivのタグ企画で【fairyt@le】というものがありました。
(リンク先pixiv/既に企画は終了しております)
「おとぎ話+アイマスで好きな絵を描こう!」という企画です。
これが実に楽しい作品揃いで、毎日拝見しているうちに自分でも考えてみたくなり、
今回2作ほど書いてみました。

後発になる「虹色の鳥」が話としては先に出来上がったもので、
こちらはその「虹色の鳥」をベースに、違う時間軸で、別のSSとして考えたものです。
二つのSSに確固としたつながりは存在しませんが、元が同じものなので
(原作=「金の卵をうむニワトリ」+「ジャックと豆の木」)
どこか近い雰囲気を感じられるかもしれません。


もともと好きなジャンルでもあったので、楽しく考えながら書けました。
この場を借りて企画発案者さまにはお礼を申し上げます。ありがとうございました。



***

投下後、「社長が捜していたものは何だったのか?」というご指摘をスレにて頂きました。

追記として、以下に解釈案のひとつを残しておきたいと思います。
もしも他の解釈が浮かばれましたら、教えて頂けると泣いて喜びます。
スポンサーサイト
00:00  |  高木社長  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009'02.18 (Wed)

とあるプロデューサーさんの昔話

「メリークリスマス、伊織ちゃん。ずいぶん大きくなったものだね」
「あら、たかぎのおじさま。わたしもう4つよ。
 こんなにステキなレディーをコドモあつかいするなんて、しつれいしちゃうわ」
「それは申し訳ない。お詫びといってはなんだが、今日はゲストも一緒なんだ」
「だれなの? サンタクロースかしら」
「歌がとっても好きな女の子でね。とびきり素敵なお姫さまなんだよ」
「なによ、おじさまったら。わたしのほかにステキなレディーがいるっていうの」
「見たくなってきたかい?」
「べ、べつにみたいわけじゃないわ! ど…どんだけチープか、くらべてあげるだけなんだからね!」

***

「クリスマスおめでとう、高木のおじさま。ねぇ、あのおひめさまのおはなしをきかせて?」
「はっはっは。伊織ちゃんはいつも、お姫さまのお話だ」
「顔はわすれちゃったけどね、わたし、今でもおもいだしちゃうことがあるの。
 ステージの上でころんじゃって、かわいいパンツが見えちゃったのよね!」
「そうだった。伊織ちゃんがとっても喜んで、大勢のゲストも興味津々になったんだったね。
 今はもう、そんなこと絶対にやらかさないよ。ころんでも、観客は誰一人として笑ったりしない」
「ふーん?」
「そういうところで歌えるようになったのだよ。――それは、とっても、誇らしいことなのさ」

***

「おじさま、一体どうしちゃったの? クリスマスなのに、なんだか元気がないみたい」
「すまないね、伊織ちゃん。お姫さまをここに連れて来れなくて。
 あれから何度もクリスマスを迎えたのに、私達が2人で来たのは一度きりだったね」
「パパが言ってたわ。おじさまはプロデューサーのお仕事を辞めるんだって」
「ああ、そうだよ。あの子が舞台を降りるというのならば、あの子を見つけだした私もいっしょさ」
「おひめさまは、もう歌いたくないの?」
「お休みすることにしたんだよ。ステージを降りられず、長いことお姫さまだったものだから。
 一年経った時に、休んでもいいのだよと言ってあげていたら、あの子はどれほど安心できただろう」
「おひめさまもラクじゃないのね」
「大事なタイミングを見逃した、私の運がわるかったんだよ。
 でも、お姫さまじゃなくなったお姫さまは、なんだかちょっと嬉しそうなんだ。
 うっかりころんでパンツが見えても、昔のようにみんなが笑ってくれるからね」

***

「メリークリスマス、社長。これ、パパからお酒のプレゼントよ」
「ありがとう、水瀬君。これから大きなライブだろう。わざわざ寄ってくれたのかい?」
「だって、もう一緒にイブを過ごせなくなっちゃったんだもの。仕方ないでしょ。
 トップアイドルともなれば、一日中あっちでこっちで引っ張りだこなのよ」
「こんなに素敵なレディーを前にしたら、もう誰も子供あつかいなんて出来やしないだろうね」
「ありがと社長。でもね私、いまでも思いだしちゃうことがあるの。
 あのとき眺めたおっちょこちょいなお姫さまが、やっぱりいちばん素敵なレディーだったわ」
「そんなふうに褒められると、私も自分のことのように誇らしいな。
 いつの日か水瀬君のプロデューサーも、こんな気分を味わうことだろうね」
「にひひっ♪ 当然じゃない! この伊織ちゃんは、100万年経っても素敵なレディーよ。
 社長はホント運がよかったわよね。最初からとびきり負けず嫌いなお姫さまも見つけだしていたんだもの」


廊下をゆっくり歩いていた事務員さんは、社長室から漏れる声に気づいて足を止めました
それは昔、どこかで自分が、何かをやらかしてしまったときに聞いたような気がする声でした

ドアの隙間から見える、小さな女の子とプロデューサーさんの影が、一瞬だけ霞んで消えて――

――ころばないようお茶を運んできたお姫さまを出迎えたのは、楽しそうな2人の笑い声でした





【考察】社長スレ3-14 投下日:2009/2/18

タイトルをつけてSSを投下したのは、今作が初めてになります。
クリスマス連作でひと段落したので、また新しいスタイルを模索しようと思い、
とりあえずタイトルを決めることからはじめてみました。

作品はクリスマスSSの時に投下できなかったものをリメイクしています。
一時は3レス(180行)まで長引いてしまい、助長気味な雰囲気が表れたため、
どこまでシンプルに見せることができるか、という課題に取り組んでみました。

できあがった初期段階では、
【社長】【小鳥さん】【伊織】【新堂さん】【伊織パパ】の5人が出ていました。
ここから【小鳥さん】【新堂さん】【伊織パパ】を削りました。

1レス(60行)にまとめるため、過去のエピソードを、要点を含んだ3つに絞り、
不要なアイテムとして【お姫さまティアラ】【うさちゃん】【プレゼント】を無くし、
最後まで必要であると判断したアイテムに【パンツ】を残しました。

伊織は十分主役を張れるキャラクタなのですが、話の主役は小鳥さんだったので、
あくまで「おじさまとお話をする女の子」というポジションを最後まで貫いてもらいました。

むかしの小鳥さんについては、それぞれが素敵なイメージを持っていると思ったので、
あえてそこには触れないようにしながら、高木社長に昔話をしてもらうことにし、

「ステージでアクシデントをやらかしても、喜んでくれた観客がいたのなら、
 アイドルは泣かないのではないか、むしろ笑顔になってくれるのではないか?」

【転倒】というテーマはここから決めました。


62~63行の間で、一月ばかりあれこれ推敲していた作品です。
バレンタインに間に合わせることはできませんでしたが、
ちょうど社長スレも新しくなっていて、引っ越しソバみたいなお祝い投下になりました。
00:00  |  高木社長  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2008'12.22 (Mon)

社長のクリスマス(7/12)

「ああ忙しい忙しい。机の上が仕事の山ではないか。
 世間は楽しいクリスマスイブだというのに、なんという忙しさだ」
「社長。俺の机の上に、社長の書類がおいてありましたよ」
「まだ増えるのか。いっそこれらの仕事も、まとめて一ヶ月ほど延期したくなってきたぞ」
「でも社長、今日のクリスマスイブを一ヶ月先延ばしすることはできませんよ?
 みんなで楽しくお祝いするためにも、頑張って片づけないと」
「ううむ、アイドルたちが仕事をしているのに、社長の私がサボるわけにもいかんな。
 私も男だ。ここはひとつ腹をくくって一気に仕事を終わらせるぞ!」

***

「ふーっ。なんとか全ての仕事が片付いたな」
「おつかれさまでした。これでようやくクリスマスを迎えられそうですね」
「うむ。忙しくなると、ついつい弱音を吐いてしまっていかんな。
 仕事が有りすぎて困るなどと愚痴を言ったら、過去の私に怒鳴られてしまいそうだ」
「こんなに忙しいクリスマスイブも、予想外でしたか?」
「とおい昔は仕事どころか、アイドル候補生さえ揃っていなかったのだぞ。
 あの子たちが来る以前は、我が社は実に暗くて静かで寂しいものだったな」
「でも、社長があの子たちをみんな採用したから、
 今はこうして、忙しくてうるさくて賑やかな事務所になったんでしょう?」
「ああ、そうだ。……そうだよ。この上なく贅沢な悩みごとだ。
 先のスケジュールが埋まっていることの、見通しの明るさといったらないな。
 先の道が真っ暗で、なにも見えない不安ほど、恐ろしいことは無いのだからな」

***

「社長にも怖いものなんてあったんですね。意外でした」
「君がまだ若いからだろう。のし上がればのし上がるほど、社会の風は厳しくなるのだぞ」
「じゃあ、そんな厳しい風に当たりつづける社長に、
 ピーンときただけで採用してもらった俺は超ラッキーでしたね」
「……なんだかその言い方は、私が君を適当に採用したように聞こえるが?」
「だってそうでしょう。ふつうの主婦だってもっとよく商品を見てから買い物してますよ。
 経験もないただの人間を、面構えひとつでプロデューサーに採用するなんて変ですよ」
「しかしだな、君。有名な偉人も言っているではないか。
 『暗い夜道を進むときには、面構えのいい者に先導させよ』と」
「……なんですかそれは。そんな格言はじめて聞きましたよ」
「『その明るい面構えが、暗い夜道を照らしてくれるだろう』という由緒ある詩なのだ。
 あんなに有名な人だというのに、まったく君は無知な男だな」
「人の面構えを褒めて部下にした偉人なんていましたっけ?
 本当にそんな社長みたいな人がいたんですか?」
「これで私が適当な採用をしていないと納得してもらえたかね」
「うーん。まあ、偉人っていうくらいだから、その人は仕事にも成功したんでしょうね」
「うむ。今でも現役バリバリで、世界を飛び回って活躍しているぞ。
 私も彼のように、いつまでも現場第一線で活躍したいものだ」
「じゃあ、俺もしばらくは高木社長の下で頑張りますよ。
 偉人の言葉で社長がピーンとこられたんなら、
 のちの社長が偉人って言われるくらいに、事務所を盛り上げないといけませんからね」
「おお。なんといい面構えだ! それでこそ私が見込んだ男だ!
 私もただのお偉いさんで終わらぬためにも、かの偉人の忙しさを見習わなくてはいかんな」
「その意気ですよ社長。……で、誰なんです、その偉人は?」
「はて、なんのことかな。私はこれからパーティーの準備で忙しいんだ。ああ忙しい忙しい」


ちっとも忙しくなさそうな様子で、社長はウキウキと部屋を出て行きました
やっぱり納得のいかない様子で、Pはシブシブとそのあとに従いました

面構えの良いトナカイを従えたサンタは、眼前に明るくひらけた道をどこまでも進んでいきました





【考察】高木社長スレ2-736 投下日:2008/12/22

クリスマスSSで一番なやんだのが高木社長です。
もっとも没プロット数が多く、もっとも手間がかかりました。

予定より4日オーバーしていて、残り3日で6本仕上げなくてはなりませんでした。
高木社長の扱いの難しさに頭を抱えた記憶があります。

「高木社長」と「P」のみ使用して、どうやったらクリスマスらしくなるか?
没プロットでは小鳥さんが助けてくれたり、伊織が顔を出したりしたのですが、
華々しいアイドルばかりに目が行って、社長が地味なものになっていました。

あくまで社長がメインなものを考えているうち、
クリスマスの主役はそもそも忙しいヒゲのおじさんだったな、と思いだして、
社長と彼をリンクさせてどうにか完成させました。

<赤鼻のトナカイ>は小鳥さんのクリスマスSSですこし使っています。
もともとはラストの雪歩クリスマスSSにも使用しようと考えていたテーマでしたが、
社長の方が上手く活用できたので、急遽テーマを入れ替えることになりました。


没になったクリスマスSSは、のちにリメイクして再投下をはかっています。
00:00  |  高木社長  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。