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2009'07.07 (Tue)

7月の約束

「もう、プロデューサーってば。ボクとの約束の時間、とっくの昔に過ぎちゃいましたよ?」
「すまんすまん、悪かったよ真。事務所でずいぶん待たせちゃったな」
「夕方の約束だったし、別に自主レッスンでも良かったんですけど……」
「いや。それには及ばないぞ。真と交わした約束は守らないとな。
 遅刻した分も含めて、今からガツンと真のトレーニングにつき合うよ」
「ホントですか?」
「おう。何でもこい」
「わー、嬉しいなあ! ボク今日はすっごく走りたい気分なんですよ!
 外はちょっと小雨ですけど、プロデューサー。ボクと一緒に走ってくれますよね?」

***

「やっぱり外の空気は気持ちいいですね、プロデューサー」
「この程度の霧雨なら気にならないな。炎天下のジョギングに比べたらずっと有り難い」
「走り始めて、1時間くらい経ちましたか?」
「あと10分で1時間だ。それでも8キロくらい走ったんじゃないか」
「ボクはまだまだ余裕ですよ! 10キロでも15キロでも行けそうです!」
「あんまり走りこみ過ぎるのも良くないぞ、真。
 区切りのいいところで折り返したら、帰りは歩いて戻るのはどうだ」
「ウォーキングにするんですか?」
「行きより時間はかかるかもしれないが、ゆっくり身体をほぐしながら帰ろう」
「いいですね。のんびり散歩しながら帰りましょう。――じゃあ、あと2キロだけ!」

***

「プロデューサー。雨は上がりましたけど、今日って七夕なんですよね?」
「ああ。天気が良くないと逢えないって言うな」
「七夕の日しか逢えないのに、逢えなかったらまた一年待つんですか?」
「天候ばかりはどうしようもないさ。空の交通渋滞みたいなもんだ」
「そんなの残念だなあ。ボクだったら、ちょっとくらいの雨でも逢いに行きますよ!」
「おっ、それは相手も嬉しいだろうな」
「へへっ。そうですか?……あ、でもやっぱり困りますかね。
 今日は来ないって相手に思われてたのに、突然ボクが現れたりしたら迷惑かも」
「いや。約束がつぶれかけてた日に、想い人が逢いに来てくれたら誰だって嬉しいだろう」
「えっ!」
「俺は嬉しいけど。真は嬉しくないのか?」
「とととんでもない! ボクも嬉しいです! 今日だって嬉しかったんです! 雨もやんだし!」
「ははははは。地上の真にそれほど心配されてれば、織姫も彦星も案外逢えてるかもしれないな」
「大丈夫ですよ、プロデューサー。……ボクはきっと大丈夫だと思います」

***

「プロデューサー。今日はボクに付き合ってくれてありがとうございました」
「こちらこそ遅刻して済まなかったな。次はちゃんと約束の時間を守るよ」
「気にしないでください、プロデューサー。
 遅刻に焦ったプロデューサーが、慌ててどこかでケガでもしてる方がボクは嫌です」
「そうか。じゃあ、今度からは必ず事務所に連絡を入れるようにするからな」
「ありがとうございます。でもボクは、連絡なんて無くても大丈夫だと思います」
「何故だ?」
「ボクはどんな天気の日だってここにいるし、プロデューサーは遅刻しても必ず来てくれますから。
 ……それにプロデューサー。遅刻の連絡なんて貰ったら、ボクはきっと逢いに行っちゃいますよ」


頭をかいた真は、さっさと先を行ってしまいました。それもそうかと納得したPが、鞄を手に後を追います

事務所から出てきた二つの影が、雲の晴れた夜空を見上げ、揃って同じ表情を浮かべていました





【考察】 真スレ53-195 投下日:2009/07/07


「自転車」がとても良い曲だったので、七夕で真SSと相成りました。
女の子視点でも男の子視点でも聴くことができる、等身大の真らしい曲だと思います。
どちらか一役だけではなく、織姫も彦星も似合いそうな真なので、
七夕の約束事はそのままに、Pとジョギングに行ってもらいました。

カッコ良さと可愛らしさの2面性がよく取り上げられる真ですが、
「自転車」はそのどちらの面でもない、素の真らしい一面が強く印象に残りました。
クリスマスSSでは取り上げられなかった真の一面を、少しでもお見せできていたら幸いです。

***

キャラスレへの投下は2月以来となります。気がつけばすっかりご無沙汰していました。
創発スレでもキャラスレでも、自分の作風は殆ど変わらないので、
今後は「制約ありSS」か「制約なしSS」かどうかで場所を使い分けていこうと思います。

カテゴリ2巡目も残りあとわずかになってきました。鬼門ぞろいですが頑張ります!(・ω・´)キリッ
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2008'12.23 (Tue)

真のクリスマス(9/12)

「プロデューサー。ボクの収録、これで終了みたいです。
 あとは事務所にもどって、今日の仕事はおしまいですよね?」
「ずいぶん張り切ったな。予定よりずっと早く終わったんじゃないか」
「へへっ♪ だって今日はクリスマスイブじゃないですか!
 ずっと前からボク、イブの予定ばっかり考えてたんですよ」
「そうか。じゃあなおさら急いで帰らないとな。
 良かったな。真は思う存分イブを満喫できそうだぞ」
「やーりぃ!……って、あれ? ボクだけですか? プロデューサーは?」

***

「……もう、水くさいですよ、プロデューサー。
 事務所の大掃除くらい、2人でやったほうが早く終わるじゃないですか」
「いや、本当に助かったよ。今日中に終わらせないと、予定がつかえちゃっててな。
 けど良かったのか? せっかくのイブなのに。先にあがっても良かったんだぞ」
「クリスマスイブに三角巾かぶって雑巾がけ、ってのはちょっと予想外でしたけど……
 でもまあ、身体を動かすのには慣れてますから。部屋も綺麗になって気持ちいいし」
「よし。あとはこれをみんな下の階におろそう。
 重たいものは俺が持って行くから、運んでもらえるか」
「はい! 任せてくださいプロデューサー!」
「おお、なんだか気合十分だな。俺も負けちゃいられないな」
「早く早く! いつまでも掃除が終わらないと、夜中の12時になっちゃいますよ!」

***

「おつかれ真。ずいぶん遅くなっちゃったけど、今からでも真の予定は大丈夫か?」
「予定ですか?……改まって言われちゃうと、はっきり決めてた予定は無いんです。
 ボクがイブにしたかったことって結局、プロデューサーと一緒にいることだったから」
「なんだ。そんなの別に、イブじゃなくてもできるだろ?」
「そうなんですよね。だから急いで仕事を片付けることもなかったかなって。えへへっ。
 そうだ! せっかくだからボク、プロデューサーの残りの用事もお手伝いしますよ。
 まだボクがプロデューサーをお手伝いできることはありますか?」
「うーん。でも、ちょっと時間がかかるかもしれないぞ」
「お安いご用です! バリバリ気合いいれて一気に片付けてみせますよ!」
「いやいや、気合いは必要ないぞ。別に忙しくもないし、重労働でもないからな。
 ただちょっと買い物につきあってもらえればいいんだ」
「え。そうなんですか?……ボクじゃお役に立てそうにないのかな?」
「そんなことないよ。真がきてくれたら百人力だ」

***

「ぷ、プロデューサー! プロデューサー! 本当にいいんですか!?
 うわー! どうしよう! ボクこんなクリスマスプレゼント初めてかもしれません!」
「も、ものすごいテンションだな。真。お姫さまならお姫さまらしく喜ばないと」
「……ダメですか?」
「まあ、別にどっちでもいいんだ。真が元気なら、俺がお姫さまになるから」
「そんなのダメですよ、プロデューサー。それはボクのクリスマスイブの予定にありません」
「じゃあ、あとは他にどんな予定があるんだ?
 真が喜びそうなものを一番知ってるのは真だからな。俺はそれを参考にするよ」
「ボクが一番喜びそうなことは、プロデューサーと一緒にいることですよ?」
「そんなの別に、イブじゃなくてもできるだろ?」
「はい。イブじゃなくてもできることだから。
 ……だからボクはイブが終わっても、ずっとお姫さまのままでいてもいいんですよね?」


着飾った真はそう言うと、ぜんぜんまったくちっともカッコよくない顔をして笑いました
シンデレラのとびきりの笑顔を前にしては、Pはただ頷くことしかできませんでした




【考察】真スレ45-645 投下日:2008/12/23

「せっかくだからお姫さまにしよう!」という考えは以前からあったのですが、
他のキャラで使用する予定のネタだったので、真はぜんぜん違う話のつもりでした。

「伊織SS」と「社長SS」で予定があわなくなり、「お姫さま」のSSが没になって、
使いたかったテーマを使えるようになり、急いで作った記憶があります。

カッコいい真と、可愛い真の2面を出したかったので、
お姫さまの変身前/変身後、というシチュエーションを使っています。

真は自己アクションが素直な子なので、少女マンガの王道的な展開にしてみました。
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