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2008'01.22 (Tue)

冬の星座

「雪歩、まだ帰ってないと思ったら事務所の屋上にいたのか。もう真っ暗だぞ。
 それとも今日の失敗がそんなにショックだったのか?」
「ぐすっ…犬を前に硬直して歌えなくなってしまうなんて、私はダメなアイドルですぅ…
 やっぱりこんな私なんかがアイドルになるなんて無理なのかも…」

(困ったな…このままだと野外ステージに対する恐怖心で悪い方向に向かってしまいそうだ…
 何とかして雪歩の犬に対する警戒心を薄めなくては…そ、そうだ!)

「…よしわかった。今からさっきの犬より大きくて吠えない犬を見に行こう。
 小犬なんかじゃなくて、そうだな、うんと大きな犬。電車より大きな犬だ!」
「えぇ!? ぷ、プロデューサー、何言ってるんですか?」
「大は小を兼ねるって言うだろう? 大きな犬を見ても泣かなかったらこの先も大丈夫だ」
「む、無理ですよぉ…それにこんな時間じゃ動物園もペットショップもやってません…
 ……あっ、プロデューサーが犬飼ってるとかじゃ…ないですよね…?」
「違うよ。普通の犬よりうんと大きくて綺麗で、でも絶対吠えたりしないから。
 作りものでも嘘でもないし、雪歩も多分知ってるはずだ」
「?…私そんな犬なんて見たことないです」
「いや、さっきから下ばかり向いてる雪歩の頭上に居るよ。
 オリオン座の左下の方、一番綺麗な白い星が光ってる辺りに」
「え?……あっ…」
「冬の大三角は確か、オリオンと2頭の犬だ。そうだろ?」
「……こんなに沢山星が出てたなんて、全然気づかなかった……」
「凹んだら俯いてもいいけど、たまには見上げるのも悪くないんじゃないか。
 こんなに綺麗な星が巡る季節なのに、落ち込んでるのは勿体ないだろう?」
「そうですね。…ありがとうございます、プロデューサー」

「さ、約束だ。犬も見たし雪歩は泣かなかった。事務所に戻ろう」
「プロデューサー。私、いつかあんな綺麗な夜空の歌が唄えるようになりたいです」
「空の?」
「あの白い星に比べたら、今はまだダメダメかもしれないけど、なれるかな…」
「……ああ、なれる。きっとなれるよ。絶対だ、約束する。
 だって俺の仕事は、雪歩をあの星と同じ場所まで連れて行くことなんだから」


春が来て、夏が来て、秋が過ぎ、もう一度夜空にあの犬が姿を現す季節が訪れ、
2人が出会って1年を迎えようとする頃、銀河を巡る歌がラジオから流れました

おおいぬ座のシリウスは全天の一等星で最も輝いている星です
その輝きは――ほとんど純白に近い青白色をしているそうです





【考察】雪歩スレ15-808 投下日2008/01/22

<ノルマ:犬が苦手>

この作品から自己ノルマ的なものを入れています。
雪歩のMA的に、宇宙や星座のネタが増えてくるのもこの頃からです。

1レス(60行)ギリギリで投下することにもチャレンジしています。
SSが61行で完成してから、そこから推敲に3日4日かかったりしていました。

必要な文と不必要な文の取捨選択には、今でもいちばん頭を悩ませますが、
悩めば悩むほど、投下後のSSが読みやすいものになると信じています。

無駄な文がなく、けれど要点はちゃんと理解できる、シンプルなSSに憧れます。
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