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2007'12.24 (Mon)

プレゼントの配達

「じゃあ、お先に失礼します」
「プロデューサーさん。事務所の入口でサンタさんがお待ちですよ」
「サンタが?」
「終わるのを待ってたみたいだから、早く行ってあげてくださいね?」

***

「……プレゼント、どうも有り難うございました」
「えへへ…。どういたしまして」
「サンタさんはこの後も忙しいんですか。
 もし忙しくなかったら、俺の用事を1つ頼まれては貰えませんか」
「え? な、何でしょう」
「この箱を渡して貰いたい人がいます。俺の中で一番大事な女の子です。
 もう先に帰ってしまったみたいで、直接手渡すことは叶わなかったんですが」
「……えっ……」
「お願いできますか?」
「……できません。……わ、私はその子が誰か知らないし、
 貴方が大事に思ってる女の子の事も、はっきりとは解りません。
 ……それに、…だって、私はただ、サンタの帽子を被っただけの――」
「ではサンタさんに別のお願いがあります」
「……はい?」
「今から俺がその子の家まで御案内します。助手席に乗って貰えませんか」

***

(……あら? 雪歩ちゃん、あの帽子は被ったまま一緒に帰るのかしら……?)

***

「どうも渋滞が酷いみたいなので、普段とは別のルートで走らせるつもりです。
 彼女の自宅まではあと一時間もすれば到着すると思うんですが」
「……あの、ひとつ聞いてもいいですか。
 私がサンタさんじゃないって言ったらどうするんですか?
 もしかしたらサンタさんを騙ってるだけの悪い子かもしれないのに……」
「俺はサンタさんからプレゼントを貰いましたよ。
 世界で2つと無い、サンタさんが持ってきてくれた時計です」
「……時計はどこでだって手に入ります」
「俺が買ったプレゼントだってそんなもんです。
 俺が渡せばただの貴金属でも、サンタさんが渡せばもっと素敵な物に変わります」
「そんな事はありません。それはきっと違います。
 もしもその子が私だったら、サンタさんじゃなくてプロデューサーの方がきっと嬉しいから」

「うん。俺もサンタより雪歩から貰った方が嬉しいかな」

「……えっ?」
「その箱はもう開けてもいいよ。どうせ元々雪歩にあげるつもりだったんだし」
「……最初から知ってて車に乗せたんですか?」
「折角来てくれたサンタに失礼な振る舞いなんて出来ないと思って」
「……いつもの大通りに渋滞なんてなかったですよね?」
「今朝から偶然カーナビ壊れちゃってさ。でも夜景は綺麗だろう?」
「……プロデューサー」
「怒らせたのは謝るよ。でも今は運転中だから袋叩きだけは止めてくれ」
「そんな事するつもりはありません。…でも」
「でも?」
「ごめんなさい。私はちょっとだけ悪い子になります」


街路を走るPの車が、一瞬だけ不思議な運転をして――そしてすぐに元の速度に戻りました





【考察】雪歩スレ15-63・64 投下日:2007/12/24

雪歩生誕祭2007版。
2レスにわたって投下するのは久しぶりでした。

1作目で「サンタだと嘘をつくP」を書いていたので、
誕生日は「サンタだと嘘をつく雪歩」を書こうと決めていました。

騙されることが幸福な嘘というものも、あるんじゃないかと思うのです。
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