All archives    Admin

07月≪ 2017年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2016'12.01 (Thu)

【SS紹介】「メアリー・スーがいない頃 グループA枠(01~10)」【第一回】

※SS紹介と銘打ってはいますが、ほぼ個人的なレビューと思っていただいて差し支えありません
※また、今回はテーマ固定&4000字上限なので、あらすじに代えて公式サイトの一行要約を引用しています



01:白坂小梅「あの頃私のクラスメイトには幽霊がいた」/作者 ふぉるくさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/2

○白坂小梅と再会する話

 この作品が一本目ってすごく良い配置だと思うんですよ。
 読み終わって真っ先に「あー他の作品も読んでみたいなあ」って気持ちになります。
 メインの小梅ちゃんが前面に出てくるわけじゃなく、むしろ裏に引っ込んでいるのですけれど、
 その方が逆に彼女らしくもあり。

 クラスメイト目線で、小梅ちゃんを構成する要素が部分的に少しずつ浮かんできて
 途中で一度はお別れしたあと、時間をおいて完成した白坂小梅像に再会することで、
 小梅ちゃんに魔法をかけたであろうプロデューサーの存在が、
 脳内にピーンと浮かぶ気持ちよさがある。
 自分の知識で空白を繋げられる二次創作作品は、読んでいて楽しくなります。
 
 シンデレラガールズ地方組の過去話は、どうしても
 「事務所のある都内へ、いつどうやって接近したのか問題」がついてまわると思うのですが
 クラスメイト女子の喋り口調で、出身地がサラッと拾われているのも上手いです。

 時間がなくて全部は読めないという人も、この作品だけは読んでほしい。損はしません。
 この後に続く作品の何本分かは、読者を企画に引っ張り込めるパワーのある作品だと思います。



02:水本ゆかり「楽器」/作者 96moriさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/3

○水本ゆかりがゆめみる話

 私の周りでも、水本さんの魅力にやられた人をちらほら見かけるのですが、
 その中で「水本ゆかりの過去話は難しい」という評を見かけました。
 水本さんのデビューはスカウト形式で、最初からアイドル志望だったわけではなく、
 リアル面でわかりやすい不満や問題や野望があったわけでもなく、
 「一体この子はどうしてまたアイドルに……???」と
 不思議に思われがちなタイプではないかと思います。優等生ケースですね。

 プロデューサー不在+デビューする前の過去話 という条件下だと、
 彼女はアイドル業界に関するとっかかりも無く、創作難度が高そうに感じられるのですが、
 この作品は、水本さんが大事に大切にしている楽器自体に、
 彼女自身を重ねる展開が、素晴らしく鮮やかでした。

 「こんなに素敵な喩え話を出されてしまったら、このあと巡り逢うプロデューサーさんは
  水本さんのことも大事に大切にプロデュースしてくれるはず! そうに違いない!」

 と、読んで無性に嬉しくなってしまったのです。
 
 個人的に脳内に浮かんだプロデューサーが、いい感じの紳士像だったのが
 なにより作品の良さを象徴しているように感じました。
 アイドルしか出ない話を読んで、プロデューサーの姿までイメージさせられる作品は稀有だし
 素敵だなあと思います。



03:多田李衣菜「オーバーヒート・イグニッション」/作者 ソーガさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/4

○多田李衣菜が/に着火する話

 まずタイトルがカッコいい。
 他作品とはちょっと毛色の違う感じが、いろいろ想像を掻き立てられます。
 そして読み始めてすぐ目に留まる、

>なんだかよくわからないけどとにかくカッコいいものだ、と。

 この一文が出てきた時点でもう
 「間違いなく多田ちゃんの話だ!」感がぷんぷんしてくるのが良いです。

 にわかと言ってしまえばそれまでなのですが、
 情熱さえあれば細かいことはいいんだよ! と
 ハートと勢いで突っ走れるのも、多田ちゃんの特徴かつ大きな魅力なので
 なんだかよくわからないけどとにかく熱くてカッコいいSSだ、と
 読み手に思わせられた時点で勝ちな気がします。

 あとはやっぱり、いまいちロックになりきれないのも多田ちゃんだと思うので、
 コミュへと綺麗に繋がるオチも好きです。



04:緒方智絵里、クラリス「クローバー」/作者 FreegePさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/5

○緒方智絵里と幸運の話/クラリスと寄り添う話

 読んでて自然と脳内に「Star!!」が流れてきたのは
 Cメロの歌詞と重なるところがあったからでしょうか。

 智絵里ちゃんほど二人三脚感の強いシンデレラガールズもいないと思うのですが、
 プロデューサーが不在だと、創作的な難易度が一気に跳ね上がる
 アイドルの一人でもあるんじゃないかと(個人的には)思っています。

 そういう意味でクラリスさんを引っ張り出してきたのは「おおっ」と思いました。
 プロデューサーのみならず、第三者の誰かと組ませたときに、
 本人の良さが一層引き出される子だなあと読みながら思いました。



05:工藤忍「その拳は頑なに」/作者 T'sさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/6

○工藤忍が耐える話

 企画サンプルSSを筆頭に、
 デビュー以前の忍ちゃんの話は何本か見かけていたのですが
 忍ちゃんほど「アイドルデビューにかける情熱の強い子」も
 なかなか居ないんじゃないかと思います。

 デビューしてからもプロデューサーに対して昔話をたくさんしたり、
 両親にアイドル反対された過去があったり、
 昔いろいろあったんだろうなあと察せずにはいられない
 その忍ちゃんが腹をくくって上京する話。

 この手の決意を固めたアイドルが、物語の主人公ぽくならないわけがない。
 要は、すごく忍ちゃんを応援したくなる話です。
 「どうにかしてプロデューサーと巡り逢って欲しい!」と思える。

 本家でデビューした後も、決して順風満帆のコースとは言えず
 人気の波を掴むまで、少なからず時間がかかっていた忍ちゃんですが、
 現在のキャラ人気を振り返ると、やっぱり彼女のこういう所が応援したくなったからじゃないかなあ
 なんて思ってしまうのです。



06:遊佐こずえ「COS(E)MIC.×××」/作者 わおんさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/7

○固定化される遊佐こずえの話

 遊佐こずえ論はむずかしい。
 私自身未だに捉えきれていないアイドルです。
 どれだけカードテキスト眺めても一生理解できない気もしてくる。
 底の知れなさみたいなものがあります。

 逆に言うと、底が見えてしまったら
 それは遊佐こずえではないんじゃないかなあと。

 読んでいて一抹の不安感が漂うのが、良くも悪くもこの子らしいSSだなと思います。
 あと純粋にこういう作品を自分が書けないので、唸りました。



07:喜多見柚「柚、December」/作者 TAMさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/8

○喜多見柚が待ち望む話

 企画より先に、pixivの方で拝読していた作品です。
 「こういう柚ちゃんの話を読みたかった!」と思いながらブクマした記憶があります。

 柚ちゃんはクリスマス新規組なので
 やっぱりクリスマスネタとは切っても切り離せないと思うのですが、
 子供の頃を振り返ってちょっとセンチメンタルになってしまったり、
 なにかきっかけさえあれば変われるんじゃないかなあ、なんて思ってしまったりするところが
 読んでいてすごく「早くプロデューサーさんをこの場へ! 早く!」という気分になります。

 「プロデューサーと出逢う前の物語」というテーマにおいて
 「プロデューサーと出逢えたら、この子は何か変わるかもしれないな」と思わせられた時点で、
 先の希望が湧いてくるのがいいなあと思います。
 読了感もとても良いです。

 この柚ちゃんは、早くPさんと巡り逢って、超かわいいスノーマンの衣装着たらいい。



08:並木芽衣子「私のしおり」/(作者名なし)
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/9

○並木芽衣子の旅としおりの話

 並木さんの自分語り。
 これ、肝心の話相手は固定されていないのですが、
 仮にプロデューサー(に、なるかもしれない人)相手に喋っていると想定すると、
 かなりグッとくる殺し文句で溢れています。

>素敵な景色を見せてくれるっていうなら~

 からの一文が特に好きです。
 この行だけで並木芽衣子という人物を、端的かつ適確に表していると思う。
 こういうパワーワードが詰め込まれているSSは、読んだ後も印象に残ります。

 目的地に到着した彼女が、これから一体どういう景色を見ることになるんだろうかと
 プロデューサーと巡り逢った後のことまで、思いを馳せたくなるのも良いです。



09:ナターリア「表と裏が交わる時」/作者 螢野光さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/10

○ナターリアがパワーをもらう話

 地球の裏側からきた14才アイドルナターリア。
 プロデューサー大好きっ子で常に親愛度MAXなイメージが強いのですが、
 他のアイドルと絡むことでキャラ性が浮かんできた印象です。

 ナターリアは比較的表裏がない明るい子なので
 いい意味での彼女の博愛性みたいなものを見られた気がします。

 タイトル通り、地球の表と裏で繋がった二人が
 この先どうなるのかなー とあれこれ予想させるところで終わります。
 プロデューサー込みで再会する場を、ちょっと覗いてみたくなります。



10:荒木比奈「宇宙人になってしまった」/(作者名なし)
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/1

○荒木比奈が足を止める話

 この作品ものすごく好きです。十回以上読んだかもしれません。
 グループAラストの締めに相応しい読み応えがあって、
 何度読んでも、荒木さんの抱える孤独に胸を締めつけられる。

 プロデューサーと出逢う前の助走部分が丁寧で、
 主人公の荒木さんに痛いくらい共感できた上で、
 最後の最後で彼女の世界が変わる瞬間を垣間見る話 なのですが、
 この盛り上げ方が本当に上手くて
 「なんだかすごく良いエピソードを読んでしまった!」という気分になります。
 
 下がるところまで下がり切った普通の女の子が、
 運命的なスカウトで別の世界に一歩踏み出す。
 シンデレラガールズのコンセプトと王道的展開を、鮮やかに駆け抜ける掌編でした。

 惜しむらくは匿名だったことでしょうか。正直この方の他の作品も読んでみたかった……!
 と、そういう気分にさせられるくらいには良作でした。



*****



<番外編>

※「メアリー・スーがいない頃」の投稿作品以外で、
 私が個人的に好きな「企画主旨に合致するアイマスSS&モバマスSS」を紹介する枠です。
 「アイドルがPと出会う前」にスポットを当てた作品を、一日一本ピックアップします。


01:萩原雪歩「さよならをあげる」/作者 爆殺デリンジャーさん
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4006658

○親友が萩原雪歩を送り出す話

 クラスの友達に765プロ宛の履歴書を送られて、アイドル候補生になった萩原雪歩のエピソードゼロ。
 キャラクターマスターという書籍に、デビュー前の765組のオフィシャル過去話が載っているのですが、
 そこにちらっと登場する、雪歩の親友兼クラスメイト「かずちゃん」のSSです。

 かずちゃんがいなければ、そもそも萩原雪歩はアイドルにすらなっていなかった。
 と説明すれば、彼女がどれほど重要人物かわかって頂けるかと思います。かずちゃんGJ。超GJ。

 「アイドルがプロデューサーと出会う前の話」で、お気に入りはありますか? と問われたら
 私はこの作品を挙げたいです。
 短い文章の中に、必要なものが全部詰まっています。

 アイドルもプロデューサーも一切出てこないけれど、
 アイドルマスターの話だなあ、と強く感じられる要素の数々に加えて、
 この先を共に並んで歩く雪歩とPの姿が、自然と浮かんでくる読了感が本当に素晴らしい。
 雪歩Pはもちろん、他の担当Pさんにも一度は読んでもらいたい作品です。
21:03  |  メアリー・スーがいない頃  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。