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2016'12.02 (Fri)

【SS紹介】「メアリー・スーがいない頃 グループB枠(11~20)」【第二回】

11:一ノ瀬志希「薫香」/作者 紙ぶくろさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/11

○一ノ瀬志希が東京の街にいる話

 志希ちゃんの目線にシンクロするような描写がとにかく上手い。
 匂いだけでその場の空気感が伝わってきます。

 つかみどころのない志希ちゃんの性格と、ほんの少し重たい過去と、
 現状に対して迷っている様子が混在しているのが伺える中で、
 彼女が初めて嗅ぎとった「匂い」にピンとくる構成がいい。
 
 プロデューサーの姿はそこにないけれど、間違えようのない予感が存在していることで、
 その先の二人の出逢いまで見てみたくなります。

 アイドルのエピソードゼロの話には、何が必要で何が不要なのか。
 書き手の目線で考える取捨選択の部分に、私自身が多くを気づかされる話でもありました。
 非常に読みやすかったです。

 最後の最後で、普通の女の子のような――というニュアンスを混ぜてくるのも
 普通とはちょっと違う彼女らしさが含まれていて好きです。



12:鷺沢文香「彼方への願い事」/作者 ふしまたまつばさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/12

○鷺沢文香を忘れられない話

 満を持して十二本目で来ました! クラスメイト男子視点の過去SS!
 異性のクラスメイト目線で展開されるアイマス・モバマス二次創作は、
 胸がきゅっとなる話が多いです。

>僕のように鷺沢さんの魅力に気付ける、僕みたいな弱虫じゃない誰かが。

 これ! これですよ!!(両の拳を固めながら)
 クラスメイト男子視点は、この手の一方的な失恋が本当に切ない。
 これから彼女をアイドルに変えるプロデューサーの存在を、嫌でも意識せざるを得ないし
 それこそが醍醐味だと言っても過言ではありません。

 主人公の彼はあくまでもプロデューサーではない事実と、
 手の届かない場所にいくクラスメイトの女の子と、
 その女の子の幸せを遠くから願う、黄金比の美しさがあります。
 作品タイトルにも重なっているのですけれど、
 彼女とプロデューサーの遭遇を、間接的に祈る形になるのも美しい。

 プロデューサーと巡り逢った鷺沢さんに、いつかどこかで再会する彼の姿を想像するだけで
 なんとも言えない甘酸っぱい気分になってしまいます。



13:橘ありす「アリス・イントゥ・ワンダーランド」/作者 とにざぶろうさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/13

○橘ありすが認識を求める話

 シンデレラガールズのお約束のテーマに
 「普通の女の子がPと出逢って アイドル(=シンデレラ)になる」 というのがありますが
 彼女に限っては、自分の名前そのものを嫌がる背景込みで、
 「アイドルの世界=ワンダーランドに迷い込む」の方が的確な喩えに感じます。

 ありすちゃんの性格は、良く言えば年の割に大人びていて、
 逆に言えば生意気で口達者で面倒くさいのですけれど、
 そこがちょっと如月千早らしくもあって可愛いな、と思っていた私にとっては
 千早イズムを継承したような彼女の面倒くさかわいい本作は結構刺さりました。

「そうそうありすちゃんはこういう子なんですよ! でもそこが最強にかわいいんです!
 さすがは社長わかっていらっしゃる!」 という気持ちになります。 

 呼称が変化する、という創作シチュエーションが個人的に大好きなので、
 最後の会話に嬉しくなってしまいました。

 この面倒くさかわいいありすちゃんを、プロデュースするチェシャ猫Pは大変だろうなあ……。と思う反面、
 ありすちゃんを理解している、この社長がいればきっと何とかなるだろう。と思える読了感が良いです。
 読み終わって先の希望が浮かんでくる話が好きです。



14:桃井あずき「私が私である理由」/作者 オリPさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/14

○桃井あずきが見つける話

 「実家の家業は○○だけど、訳あってアイドルの道を選んだシンデレラガールズ」は
 あずきちゃん一人に限らないのですが、
 彼女の場合、実家への反発や不満があったわけではなく
 あくまで家業を第一に考えているのが好みでした。
 (このあたり家業の呉服店とアイドル仕事との親和性の良さがあるかもしれません)

 根本的な理念が確りしている子なので、大作戦という名の目標さえ見つけられたら
 前に向かってどんどん走っていける子で、
 その駆け出し方が非常にまっすぐで魅力的だなあと
 読みながらそんな気持ちになりました。
 
 フリルドスクエア良いですよね。よくぞこの四人をユニット選抜してくださった! と
 駆け出しの彼女たちを引き合わせたプロデューサーにGJしたくなります。
 私はロワイヤルスクエアのSR桃井あずきが一番好きです。あずキング格好いい。



15:関裕美「Smile on me」/作者 Y氏さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/15

○関裕美が始まる話

 正直に告白しますと、当初は私も関ちゃんのSSを寄稿するつもりでした。

 デビュー前の関ちゃんの過去話は、いかにも少女アニメのヒロインの冒頭らしい魅力があり、
 Pと出逢いアイドルになって、明確に自分を変えられたシンデレラガールズの一人です。

 そしてアイドルになって変わった、関ちゃんの必殺技とも言うべき裕美スマイルの威力は
 その過去話をどこまで想定できるかに大きく掛かっている気がしたからです。
 要は「この子の過去話を知りたい! 書いてみたい!」と思わせられるパワーを持ったアイドルです。

 彼女のポイントは、単純に距離を置かれていたのではなく、
 「目つきが怖いよ」と言ってくれるような子が、クラス内に存在していたことだと思います。
 本当に周囲に怖がられていたら、誰からも声をかけられないと思うのです。
 そういう意味では、関ちゃんは本当の孤独ではなかったのだなと、ちょっと安堵する部分でもあります。
 
 本作はクラスメイト倉田さんの存在に救われるというか、
 関ちゃんの過去が温かいものであって良かったなあと思える話でした。

 本当に彼女が生まれ変わるのは、プロデューサーと出逢ったあとになると思うのですけれど、
 運命的なステップを踏み出す前に、こういう小さな一歩があったりしたならば、
 事務所のポスターをじっと見上げるあの勇気へとつながるのかもしれません。



16:島村卯月「四月の花火」/作者 寓話
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/16

○島村卯月と「島村さん」の話

 (※自作になります。最終日の「紹介リンク一覧&企画を振り返る記事」で、
   少しだけ触れる予定です)


  作品公開時のブログ記事はこちら→http://allegoryfactory.blog34.fc2.com/blog-entry-272.html





17:北条加蓮「キミの瞳の中の奇跡」作者:肉塊さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/17

○北条加蓮が出会う話

 加蓮は明確な過去設定こそありますが、
 実際の入院生活については、割とふわっとしているアイドルです。
 病弱だった彼女がどういう子供時代を送っていたのか。
 過去の病気は彼女の人生観にどういう影響を与えたのか。

 デビュー前の壮絶さで言うと、相当重いルートを辿ってきたアイドルですが、
 普通の学生生活に強い憧れを持つ、年相応の女の子だったりもします。

 それまでの過去が過去だったので、半ばやけっぱち状態になったところに
 お節介なプロデューサーが彼女に救いの手を差し伸べにくる――というのは
 非の打ちどころがないくらい綺麗なシナリオだと思うのですが


 ……あれっプロデューサーどこいった?


 と、(私が勝手に)引っかかってしまった時点で、頭から読み返したくなってしまうのもご愛敬。
 本当のプロデューサーと出逢う前に、こういう偶然の出逢いがあったとして、
 加蓮だけが覚えていたりしたら、それはそれでドラマチックだなあ、なんて思ってしまいます。



18:高森藍子「ふわふわ、ふわふわ、くものうえ」/作者 翔菜さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/18

○高森藍子が雲の上にのぼる話

 アイドル=雲の上の存在 という前提で、
 ふわふわと空を漂う雲に憧れつつも
 あくまでも地面の上しか歩けない藍子ちゃんの話。

 藍子ちゃんのふわふわ感は、少し独特なふわふわ感といいますか、
 同じようなふわふわガールのかな子ちゃんやとときんの雰囲気と比べると、
 ほんの少し「地に足の着いた」ふわふわ感だなあと、個人的には思っています。
 (パッションの中では稀有な常識人枠だから……という面もあるかもしれませんが)
 
 いつもと何ら変わらぬ日常の中でお散歩していたら、
 ちょっとだけ浮遊感を感じる出逢いがあった。

 藍子ちゃんのプロデューサーとの出会いは、
 正にそのくらいのふわふわ感がぴったりだなと思います。
 風のように軽やかで、爽やかな短編です。



19:藤原肇「私という小さな器」/作者 瀬戸物大将さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/19

○藤原肇と家族の話

 肇ちゃんとおじいちゃんの話。
 この祖父にしてこの孫あり、みたいな関係性の見えてくる話は好きです。

 肇ちゃんはおじいちゃん子なので、
 彼のエピソードもゲーム内のテキストでいろいろ語られるのですが
 そのおじいちゃんの過去話の掘り下げが良かった。

 昔おじいちゃんも冒険をしたから、肇ちゃんのお母さんも肇ちゃんの冒険を止めない、
 この関係性はすごくいいなあと思いました。
 そして肇ちゃんの最初のコミュにつながる大事な大事な要素を
 孫に持たせるおじいちゃん。これは良いですよ……!

 エピソードゼロの部分に厚みがあればあるほど、
 プロデューサーとの出逢いが一層深みを増してくる、という
 好例ではないかと思います。



20:二宮飛鳥「曳かれ者の小唄」/作者 奇山寄影さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/20

○二宮飛鳥がうそぶく話

 初見時こそ、冒頭から厨二語フルスロットルな飛鳥くんの会話に
 どうにも読んでてむず痒いというか、恥ずかしくなってしまったのですが、
 読み進むうち会話に慣れるのか雰囲気に浸るのか、不思議と共感し始めてしまい
 「あれ、なんだかすごく良い感じに着地した……? しかも普通にカッコいい……何だこれは??」と
 気づけば話に入り込んでいた自分に、何度か首を傾げました。

 作品を読んでいて話に振り回される、というのはしばしばあることですが、
 その振り回され方が不快ではなく、むしろ心地よかった。
 これが普通の会話文だったなら、おそらくとても味気ないものだったと思うし
 飛鳥くんの喋り口調だからこそ、読み手の脳に届く何かがあるのかもしれません。

 冒頭の口笛の印象と、最後の口笛の印象が、まるで変わるのに驚きました。
 この落差が面白くて、つい何度も読み返したくなる作品です。

 この飛鳥くんも、早くプロデューサーに出逢って欲しくなります。



*****



<番外編>

02:鷺沢文香「木陰だろうと、日は当たる」/作者 わおんさん
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2416867

○鷺沢文香が店番を続ける話

 始まりそうでなかなか始まらない、でもちょっとだけ始まる鷺沢さんのお話。
 オチがなんとも言えず良いです。彼女らしいと思う。

 リリース当初の頃の二次創作なので、本当にまだ声もユニットもない
 それこそ僅かなテキストとイラスト差分だけで広げた作品なのですけれど、
 「鷺沢さんこういう感じの子っぽい!」と共感できる部分がたくさんあります。
21:09  |  メアリー・スーがいない頃  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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