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2016'12.04 (Sun)

【SS紹介】「メアリー・スーがいない頃 グループD枠(31~40)」【第四回】

31:新田美波「Just a dreaming girl.」/作者 アルモンさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/31

○新田美波が出逢いを待つ話

 春を待つ新田さんの話。
 高校生の時点では進路に迷っていなかった、でも大学生活で迷ってしまった
 というのが大きなポイントなのかなと思います。

 少なくとも大学生活は彼女の要求を十分に満たすものではなかった。
 じゃあ一体なにが足りないのだろう、という灰色の疑問を抱えた瞬間から、
 お城に続く見えないレールが敷かれていたのかもしれません。

 声の似ているクラスメイトの綾さんにフフッとなりました。



32:速水奏「灰色の世界からの転換期」/作者 Zhelikaさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/32

○速水奏の本当の話

 終盤の展開が鮮やかの一言に尽きます。
 奏ちゃんとプロデューサーの出逢いコミュに、こういう形で繋げるとは!と
 アプローチの上手さに唸ってしまいました。

 飄々として捉えどころのない奏ちゃんの性格をしっかり掘り下げつつ、
 彼女なりの悩みを語らせ、海岸のコミュへと話を持っていく、その時の心理描写がすごくいい。
 「この奏ちゃんなら、確かにあの出逢いコミュの態度も納得だわ!」
 と思えるほどの説得力がありました。上手い上手すぎる。
 
 個人的に奏ちゃんに対しては、年の割に大人び過ぎている一面もあり
 正直高校生らしくない……というか、一言では性格を捉えられない子だなあと、
 これを読むまでキャラクタを掴みかねていたのですが、

>速水奏はこういうひねくれた内面を隠すのは得意なんだから。

 この一文がストンと胸に落ちてきました。目の覚める思いがしました。
 そういう意味で、私の中の速水奏観を変えられた作品でもあります。



33:堀裕子「笑顔という名のテレパシー」/作者 鴨虫さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/33

○堀裕子が目指す話

 両親との関係含め、小学生時代のユッコにちょっと泣いてしまいました。
 ここまで追い詰められるものなのか……とも思ったし、
 これが彼女の原動力なら確かに頑張れるはずだ。とも思いました。

>となりのクラスのみんなからは、ほりはうそつきだ、って言われてしまった。わたしといっしょに行った、クラスの子も。

 ここが強烈に刺さりました。シンプルだけど威力がある。子供社会の恐ろしさよ。
 うそつき呼ばわりされて全部を取り上げられそうになっても、
 ユッコだけは自分のパワーを信じている、という図がすごくいい。

 そこから「アイドル、いいなあ」へと繋がるのも、
 年相応の小学生らしい自然さがあって話にスッと入り込めました。
 だからこそ最後の一歩がとても嬉しくなるし、この先の展開にニコニコします。

 今回エスパーユッコの作品は二作あったのですが、
 どちらを読んでも無性に彼女を応援したくなってしまうと言いますか、
 「あーこの子いいなあ! 一からプロデュースしたくなるわ!」と感じられるユッコ愛に溢れていました。



34:ヘレン「メアリー・スーはここにいる」/作者 ニチカさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/34

○ヘレンが勝ち続ける話

 どれだけ突拍子もない過去話だろうと、
 「この人ならありかな、何と言っても世界レベルだしな……」と思える
 謎の説得力がある人。それがヘレンさんだと思います。

 世界レベルは広大であってほしい。二次創作なら尚更です。
 ヘレンさんのスケールはちょっとやそっとじゃ測れないんだよ!と言わんばかりの
 トンデモ展開であればあるほどヘレンさんの凄さがわかるというものです。

 こういうの書いても許されるからヘレンさんはずるい。好きです。



35:有浦柑奈「愛ってどういうものかしら」/作者 出羽Pさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/35

○有浦柑奈が探している話

 長崎出身でラブ&ピースな19才、有浦柑奈ちゃんの話。
 地方出身の子が方言全開なSSというだけでもかなりグッとくるのですが、
 それ以上に作品から迸るエネルギーにやられました。
 こういうアイドルの話を読んで、主人公にグラッとこないほうが難しい。

 柑奈ちゃんを構成する要素のほとんどを網羅しつつ、余計なものがなく、
 アイドルを目指す彼女が、初めの一歩を踏み出すエピソードゼロとして
 これほど純粋で綺麗なものはないんじゃないかと。

 なにより作品全体からラブを感じられるのが良かった。
 「これは間違いなく有浦柑奈の物語だ」と納得させられる強さと
 この先に繋がる希望が込められていました。



36:北川真尋「move on!!」/作者 ひろせさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/36

○北川真尋が走っていく話

 今回一番「おっ!?」て思ったアイドルです。マヒロー難しいんですよね……。
 Pとの出逢いがダッシュ中に曲がり角でバッタリ、というのが却って二次創作での難易度を上げている。
 少女マンガの伝統芸能に近いこのシチュエーションを、どうアレンジするかが腕を問われるところです。

 パッション属性には茜ちゃんや光ちゃんを筆頭に、
 日頃からやたらと熱血全力ダッシュしているアイドルも大勢います。
 そんなダッシュ激戦区において、ダッシュガール真尋の個性をどうやって出すかというのが
 ひとつのキーワードなんじゃないかと思います。

 今回は出身地と転校ネタから、彼女の世界を広げてきたのが上手かった。
 各地を転々とする中で、真尋ちゃんの根本的な性格が固まっていくのと同時に、
 これだけ転々としたその先で、プロデューサーと出逢う意味が増しているのもいい。
 偶然という一言で表せない何かを感じました。

 この真尋ちゃんなら
 「プロデューサーと出逢うために日本各地を駆け抜けてきた」と評しても、
 あながち間違いではないかもしれません。
 むしろそうであって欲しい。なんて思いました。



37:島村卯月「春の日、残像」/作者 霜月薫さん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/37

○島村卯月がめぐる話

 島村さんの話は私自身も書いたので、色々と思うところもあるのですが、
 彼女の過去エピソードとしては切っても切り離せない、養成所時代にスポットを当てた作品です。

 辞めていったレッスン生のことを考えながら想いを記した手紙を
 「遺書」だと称する島村さんに、かなりドキッとしました。

 これは養成所で人の移ろいを見てきた彼女にしか言えない単語だと思うし、
 夢を諦めることそのものを、島村さん自身がどういう風に捉えているのか
 これ以上ないほど適確に示した言葉だと思います。
 キャラの裏側まで一気に貫くような単語が、そっと静かに含まれているところが好きです。

 プロデューサーに出逢う前に、島村さんのこういう一面があるんだと考えると、
 そこから先のアイドル活動が、ぐんと深みを帯びてきます。



38:北条加蓮「誰か、この声を聴いてよ。」/作者 カジキさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/38

○北条加蓮が叫びたい話

 病院生活を送っていた頃の加蓮の話。
 自分の終わりを意識する彼女の思考があまりに重たくて、光が欲しくなります。
 正にタイトルそのもの。

 やりたいことは幾らでもあるのに、何一つ叶わない無力感と絶望感に溢れていて、
 ただひたすらに深い深いところへ落ちて行く話なのですが、
 この先の彼女を知っていると、このときの絶望こそが加蓮自身のパワーなのだなと
 納得させられるだけの重みがあります。

 これだけの重みを背負ってきた女の子が、アイドルになったとき輝かないはずがない。
 プロデューサー目線で見るなら、頼もしいことこの上ないです。
 白く冷たいだけの空間を抜け出した彼女が、プロデューサーと遭遇する未来を想像するだけで
 自然とワクワクしてしまいます。



39:安部菜々「魔法使いと天翔けるうさぎ」/作者 柳葉たつきさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/40

○安部菜々が邁進する話

 永遠の17才ウサミンが、17才だったときの話。
 水野翠のSS(作品番号25)と同じテーマですが、
 進路志望で悩む話はやっぱりドラマチックで良いですね……。眩しい青春のひとコマ……。

 とりわけウサミンは色々と複雑なルートを辿った末に
 アイドルになったシンデレラガールズなので、過去エピソードの掘り下げ甲斐があります。

 リアル学生時代のウサミンの話なのですが、
 「クラスメイトの前で夢を語れない」というのがなんとも言えず胸を打ちます。
 アイドルに対する夢や憧れはあるけれど、ウサミン自身もクラスメイトも現実を良くわかっていて、
 だからこそ自分から夢を語らなくなってしまう、その経緯が切ない。

 魔法使いに出逢ったことで大きく跳ねることができたウサミンと、
 そんなウサミンを見かけて、学生時代にからかっていたクラスメイトが認識を改める。
 エピソードゼロからちょっとだけ先の未来も含めて、綺麗な話だなと思いました。



40:高垣楓「ひとりきりのランウェイ」/作者 ヤマダ=チャンさん
http://cinderellassplan.wixsite.com/is-not-here/41

○高垣楓がレールを歩く話

>きっとあれが幸せなんて呼ばれるものなんだろう。掴もうとおもって手に入るものじゃない

 この一文で、心を鷲掴みにされました。
 25才らしい悩みを抱えた、等身大の高垣楓さんだ、と思いました。

 作中で何度か出てくる、ビーズの使い方が非常に印象的な話で、
 最後までキラキラした希望に溢れていました。
 楓さんの目線に静かに寄り添う文章や、比喩表現がとても優しかった。
 楓さんらしいな、と何度も思いました。

 あとはやっぱりカワイイ幸子の使い方の上手さでしょうか。
 いいところで現れていいところを持っていく、これもまた幸子テイストに溢れていて
 読みながら思わず嬉しくなります。
 
 グループ毎のラスト作品はどれもこれも印象に残っているのですけれど、
 Dグループは特に余韻の心地よい作品でした。



*****


<番外編>

04:如月千早「アイスシンガー」/作者 uleaさん
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=567258

○如月千早と高木順一朗が邂逅する話

 765枠二本目。765組は全員が高木社長のスカウト組で、そのあとにPと出会うことと
 スタートに至るまでの背景がコミュでも沢山語られるせいか、
 エピソードゼロの二次創作も豊富な印象です。

 とにかく社長が渋くて格好いい。年季の入った台詞のひとつひとつに痺れます。
 Pとアイドルのコミュとは一味違った、スカウトならではの会話が良いです。
 2ページ目と3ページ目の構成が個人的に大好きで、何度も読み返したくなってしまいます。
21:04  |  メアリー・スーがいない頃  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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