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2008'01.08 (Tue)

七草粥

「……怪しい…怪しいわ……」
「律子さん、給湯室なんか覗いてどうしたんですか?」
「プロデューサーがね、外回りから戻ってくるなり“エプロン貸してくれ”って。
 びっくりして思わず貸しちゃったけど、隠れてコスプレでも始めるのかと思って」
「プロデューサーがコスプレ……」
「一番丈の長いあずささんのエプロンを貸したけど、
 流石にメイド服の方まで要求されたらちょっと踏みとどまったわね」
「メイド服ですか? それはちょっと見たくないかも……」
「そうよね。被害が出る前に力づくでも止めるべきだわ。行くわよ雪歩!」

「外で話し声がすると思ったら。何だ、律子と雪歩か?
 もう少しすれば出来上がるから、そこでお茶でも飲んで待っててくれよ」

「…あら、七草粥。何をやってるかと思えば、男の料理ですか?」
「よれよれとは言え、一張羅を汚すわけにはいかないからな」
「プロデューサーにしてはいい心がけですね。
 そもそも七草粥とは、年始に一年の無病息災を願って古来より食べられているもので、
 正月から年末にかけて疲れた胃を癒すために食べる、とも言われていますね」
「おお、良く知ってるな。さすが律子」
「ふふっ。これくらい常識ですよ? プロデューサー」
「私もひとつ知ってますよ」
「ほら、雪歩も知ってるって言ってるし。お粥が食べたかっただけなんじゃないですか」
「プロデューサーのお誕生日ですよね」

「えっ!?」

「よく知ってたな。誰にも言わなかったのに」

(…い、言われてみれば確かに、履歴書の生年月日も今日の日付だったはず…!
 私ともあろうものが、行事の方にばかり気がいって失念していたなんて…!)

「プロデューサー、そのエプロン似合ってますね」
「褒め言葉か?」
「そんな微妙な顔しないでください。ね、律子さん?」
「……ええ。すっっっごく変ですね。
 男女平等である気風の今、男性の家事は良いことに違いありませんが、
 それにしたってそのエプロンは余りにフリフリ過ぎます」
「り、律子さんっ」
「私が考えるには……。そうね、そういうものは然るべき人に着けてもらって、
 料理の方も、ちゃんと気がついてる相手に作ってもらった方がスマートな気がするわ」
「食べて行かないのか?」
「お誘いは折角だけど、まだ仕事が残っているので。
 プロデューサー、お誕生日おめでとうございます」
「ああ。有り難う」
「杞憂かもしれませんが、今度はサイズを間違えないでくださいね。
 また来年も間違えるようでしたら――私が強行手段に踏み切っちゃいますよ?」


「……何の話だろう?」
「……さぁ……」





【考察】雪歩スレ15-524 投下日:2008/01/08

個人的なネタなのですが、七草の日が誕生日でして。
それを用いて書いたものの、投下してから自己嫌悪に陥ってしまいました。

そこで、自由気ままに書くSSはひとまずここらで止めにして、
次の作品からテーマとかノルマを決めて書いてみることにしました。

そういう意味ではこの作品は「雪歩SS第一部・完」の位置にあるかもしれません。
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