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2008'12.18 (Thu)

伊織のクリスマス(4/12)

「あーあ。せっかくのクリスマスイブに、アンタと仕事だなんてついてないわねー」
「まあ、そう言うなよ。ファンからすれば、伊織に会える最高のイブなんだし」
「そうね。この私を一目みなくちゃ、クリスマスのプレゼントは貰ってないも当然よね。
 みんなのアイドル伊織ちゃんは、みんなのサンタでツリーでプレゼントであるべきだわ」
「会場もなかなかいいステージをとれたし、あとは女神様がご登場なさるのを待つばかりだな」
「ねえ、プロデューサー。まだすこし時間はあるんでしょ?
 だったら私、ちょっと行きたい所があるんだけど」

***

「こんなに寒いのに外のイルミネーションを見たいなんて、伊織もモノ好きだなあ」
「い、いいじゃない。女神は気まぐれなのよ。地上がみたくなったの。
 ……でもちょっと歩きにくいわね。片腕をかしてよ」
「こんなんでよければ。でも、そんなに着こんじゃ、いくら女神でも泥棒みたいだな」
「愛と美しさだけじゃぬくもりが足りないのよ。寒くちゃちっとも声が伸びないわ。
 このトップアイドル予定の伊織ちゃんが、ステージ前にあたたまるような話をしてよ」
「そうだなあ。伊織、クリスマスツリーのトップにある星は何かしってるか?」
「ベツレヘムの星よね。キリストの生誕時に出てたって星だわ。
 あれがどうかしたの?」
「実はあれも惑星なんだよ。ソロじゃなくてトリオなんだけどな。
 ベツレヘムはただの地名だ。実際には、火星と木星と土星の三重合だったらしい」
「へえ、知らなかったわ。ひとつだと思ってたら、みっつも重なってたのね」
「火星は戦神、木星は雷神だ。土星は、農耕の神だったかな。
 そんなに集まれば眩しいはずだよな。伊織にふさわしいミラクルスターじゃないか」
「ちょっとちょっと聞き捨てならないわね。女神様どころか、全部男性神じゃない。
 なんでそんなかわいくない神さまばかりなのよ。失礼しちゃうわ」
「いやいや。アイドルの伊織と、財閥嬢の伊織と、オフタイムの伊織って意味だぞ?
 その3つが合わさって最高に美しい女神が現れるなんて、正にベツレヘムの奇跡じゃないか」
「なっ、なっ、なに言ってんのよ! わっ私アンタにそんなにプライベート見せた覚えもないわ!
 それじゃ私とアンタが朝から晩までずっといっしょみたいじゃない! プライバシーの侵害よ! 
 ……ま、まったく見せてあげないつもりもないけど……」
「おっ、そろそろリハーサルの時間だな。いっぱい怒鳴って少しはあたたかくなったか?」
「あら、なんのこと? 私ちっとも怒ってなんかないわ。――むしろスッキリしたくらい」
「じゃあ、女神様の優しさと、勇ましい神々の大らかさにあやかることにするよ」
「そうしてちょうだい。せいぜい本番で脳天を直撃されないようにすることね。にひひっ♪」

***

「すっごい素敵なライブになったわね! あんなに拍手をもらうなんて、私、もう感無量よ!」
「ああ。女神様の魅力に本当に気を失ったファンが出てくるなんて、俺も予想外だったよ」
「まあそれはそれとして。ねえ、アンタなにか忘れてない?」
「仕事はこれで終わりだけど……いてっ」
「ちょっとまさかこれで事務所もどって終わりなんて言うつもり? ひっどいプロデューサーね」
「どこか買い物でも付き合えばいいのか?」
「それでいいのよ。神様だからっていちいち交戦的になる必要も、雷を落とす必要もないんだから。
 あとの一つは単純明快ね。――はい」
「なんだ、今度は仲直りの握手か?」
「ちがうわ。プレゼントよ。クリスマスプレゼント。
 よりよい交流関係を育むには、まずは贈り物よね。そうでしょ?」
「えっ。でも伊織、耕さないのに作物をねだるのは、神様としてずるくないか?
 俺だって拍手をいっぱい贈ったじゃないか……いてっ。いててっ。尻はよせ、尻は」


ひとしきり逃げまわったPは、女神様の元気な攻撃にとうとう屈しました
追いかけまわした伊織は、平凡で従順な下僕をつれてショッピングに向かいました

なんてことない居心地のツリーの上で、そのスターは一年中眩しく君臨しつづけました





【考察】伊織スレ17-377 投下日:2008/12/18

春香スレまでは順調に1日1投下できていましたが、ここにきてそれが崩れました。
伊織で3日ほど足止めをくらった形になります。

クリスマスSSは「1日の時間軸をバラバラに、いろんなところで展開している」という
考えがあったのですが、
この時点で「社長SS」「伊織SS」「小鳥SS」で時間軸がおかしいことになっていました。
社長のSSに伊織が出ている、というシーンがあり、噛み合わなくなっていたのです。

のちにこのSSは没になり、別のところでリメイクされるのですが、
時間軸の条件を撤廃するかわり、「Pとアイドルのみを出す(他の子は使用禁止)」という
条件を立てることにしました。

時間が終われていたこともあって、伊織は後半出番組のいろんな子から
おいしいネタばかりを貰って、やたらおいしいSSになってしまった感があります。

ベツレヘムの星=惑星の3重合説、というのは、
ワンダリングスターの時に使わなかったネタを再活用しています。

<クリスマススターのSS=伊織のクリスマス>
<クリスマスツリーのSS=美希のクリスマス>

はっきりと作中での対比はさせていませんが、ネタはこのように分割していました。
00:00  |  伊織  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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