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2009'09.19 (Sat)

響と貴音の12月の仕事

「クリスマスの贈り物を選んでいたら、すっかり遅くなってしまいましたね。響」
「こんなに頼まれるなら、事務所の飾りつけしてた方が良かったかもな」
「事務所に到着するころには、皆様もお仕事から戻られていることでしょう。
 約束の時刻までに、無事、高木殿にお渡しできるとよいのですが」
「あ、貴音。さっきも話したけど、自分たちが買ってきたなんて喋っちゃダメだからな。
 これは社長が――じゃない。サンタが持ってくるプレゼントなんだぞ」
「承知いたしました。祝宴が開かれた折には、皆様と共に喜びを分かち合いましょう」
「うん! 今日は小鳥がいっぱい料理を準備してくれてるらしいぞ。早く帰ろう!」
「はい。ですが響、今から早く帰るのは、すこし難しいかと」
「どうして?」
「建物の外が真っ白です。……どうやら買い物の間に、随分と積もってしまったようですね」

***

「うーっ。……ま、待ってくれよ、貴音。歩くの早くないか」
「大丈夫ですか、響。さきほどから、10歩に1度は転ばれているようですが」
「そ、そんなことないぞ! 自分、ちゃんと歩けてるし! 雪なんて楽勝だよっ」
「しかし、響が転ぶたび、皆様へのプレゼントが壊れないだろうかと、心配なのです」
「……う。……だ、だったら先にいけばいいじゃないか。雪の上じゃ、自分足手まといだし」
「いいえ。そのような真似はいたしません。響、お手を」
「なんだ? 荷物持ってくれるのか」
「それは遠慮いたします。けれど、そちらの空いた手で良ければ、わたくしがお持ちしましょう」
「貴音。エスコートなんてしたら、自分と一緒に転んじゃうぞ」
「響が雪で転ばぬように、注意を払って歩きますよ」
「だけど、ゆっくり歩いてたら、約束の時間に遅れちゃうじゃないか」
「でしたら、共に叱られましょう。そして高木殿には、胸を張って報告すれば良いのです。
 『何でも1人でやれとは言われなくなったから、わたくし達は共に戻ってきたのです』と」
「へー、遅刻なのに、なんかカッコいいな。自分も言っていい?」
「はい。頼りにしております」
「えへへ。765プロの皆は幸せだなっ。こんなに大事に運ばれたプレゼントを貰えるなんてさ」
「響の仰る通りです。大事なものは、丁重に運ぶに越したことはありませんよ」

***

「貴音は、デパートで何も買わなかったな。欲しいもの売ってなかったのか?」
「ええ。ですが、それは響も同じでは?」
「自分、トナカイ飼いたかったんだけど、社長と小鳥に止められちゃってさ」
「サンタ殿が連れている、四つ足の動物のことですね」
「トナカイは北の動物だからな。雪の上だってサクサク駆けまわれるんだぞ。
 貴音も、トナカイと一緒だったら、遅刻しないで帰れたのにな」
「ですが響。わたくしはサンタ殿ではありませんし、トナカイとデュオを組みたいとは思いません。
 雪の上は不得手でも、響はステージの上を駆けまわれるではありませんか」
「あ。もうパーティーの時間になっちゃったぞ、貴音。ちょっとゆっくり歩き過ぎちゃったかな」
「人の話を聞いているのですか、響」
「うん。貴音が世界中のトナカイいらないって言うなら、自分もなんだか欲しくなくなっちゃったな」
「……そうなのですか? しかし、それでは響は、何も貰えないことになってしまいますが」
「そんなことないぞ。トナカイいなくても、貴音がついててくれるなら転ばないからな。
 なーなー貴音っ、雪が降ったらまた一緒に歩いてくれるか?」
「それは構いませんが。では、雪が苦手なサンタ殿は、わたくしに何を与えてくださるのでしょう?」
「それじゃあ自分は、雪の無い日に貴音と歩いてあげるぞ。春でも夏でも秋でも冬でもずっと一緒だ。
 だって貴音は、雪の上なんかより、ステージの上で引っ張ってもらう方が嬉しそうだからな!」


驚いた貴音が手を離し、響は転びました。雪の上に沢山のプレゼントと、そして貴音が落ちてきました
頭から真っ白になった2人は、ひとしきり笑ったあと、どちらともなく手を差し出して立ち上がります

17センチも小さいサンタ殿が、女の子の手を取ってステージに上がるのは、雪が溶けた頃のお話です





【考察】 アイマス百合スレ16-276 投下日:2009/09/19

ラジオでは中も外も仲良しコンビの2人です。クリスマスを100日早く先取りしてみました。
今までデュオ・トリオ系のSSは手をつけたことがなかったのですが、
個人的に作品や動画を拝見する分には、賑やかな複数ユニットの方が好きです。

響と貴音は、没キャラ時代のころからずっと同じルートを辿ってきていることもあり、
公式展開が斜め上に進んだとしても、また一緒のルートを辿るんだろうなーという
どこか特別な、くされ縁で繋がっているような安定感があります。

SP後は専属のPもなく、「トップアイドル経歴有りの候補生」というポジションに収まったので
社長の元で仕事しながら、頂点まで一緒に歩いていってくれたらいいなあと思います。

***

Pが不在でアイドルのみ、というSSだったので、今回はじめて百合スレに投下してみました。
あまり見かけないコンビで不安でしたが、アイステ視聴層が存在してくれてホッとしております。

「ひびたかで○○月の仕事」とか、「○○と●●で12月の仕事」とかのSSが浮かんだときには
またスレに持っていこうと思います。クリスマスも安泰です。


最後になりましたが、凍結状態にも関わらずリンクを張ってくださった柊P、ありがとうございます。
HP1から復帰する気力をいただきました。今後とも何とぞよろしくお願い致します。
00:00  |  貴音  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

ああー、これは嬉しい更新!
久々の更新にワクワクしながら読ませていただきました(´∀`*)

やっぱりこの二人、精神的な意味で特別な結びつきが感じられますよね。
お互いのことをよく理解していて、それぞれが気遣いあう様子に心が温まりました。
響の率直な優しさも、イメージどおりでいいですね。

また新作に会えるのを楽しみにしていますヽ(・∀・ )ノ
grossa | 2009年09月24日(木) 21:17 | URL | コメント編集

>grossaさん

ひさしぶりの更新は照れくさいです(つ∀`*)オハズカシイ
すっかり埃をかぶっていた保管庫ですが、久々に増築できました。

アイドルたちがデュオを組むと、しばしば「無いものねだり」が発生しがちですが、
アイドル同士で長所も短所も指摘しあえるのがユニット活動の良い部分ですよね。
響と貴音は互いに「(相手がボケだから)自分がしっかりしないと…!」と考えていそうな
面倒見のよいペアだと思うので、そういう風に受け取って頂けてとても嬉しいです。

元気の出るコメントをありがとうございました!まったり頑張ります!(*・ω・)ノシ
寓話 | 2009年09月25日(金) 23:35 | URL | コメント編集

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